GT-R
ニッサン GT-Rに、抽選で乗れると聞き、応募しました。
車好きなら、一度は乗ってみたいでしょう、
公道を走ることができる、レーシングカーという特殊な位置づけの車です。
琵琶湖一週、約300kmを嫁さんとドライブ。
今はやりの、クラッチ操作のいらないミッション車で、
オートモードもあって運転はとても楽ちんです。
天井知らずの加速を止めるのは、道路の状況と自制心。
エンジンの限界ではありません。
フルアクセルでも、タイヤはスピンもせず、怒濤の勢いでほぼ真っ直ぐに進みます。
ハンドルに両手を添えていないと、路面の凸凹で車体が振られてしまいますが、
山道では意のままに操れ、タイヤも鳴らなければ、滑る気配もありません。
機械である車は、人が充分満足できる性能を得る時代となり、次の展開を模索しています。
高速道路でも、見通しの聞く田舎道でも480馬力の必要は無く、ただ速く走ることに興味がない私には、何のための高い技術なのか、考えてしまいます。
事故を起こしてはいけないという緊張と硬い乗り心地で、夕方には少し疲れてしまいました。
高性能が、人の琴線に触れる大切な条件であることは確かです。
でも、楽しいと思うこと、心地良いと感じることができる理由は、他にあるような気がします。
原点というか、至極あたり前のことで、人は幸せを感じるのではないでしょうか。
ものづくりでは、これを忘れてはなりません。
専門家には評価が高いGT-Rですが、豚の私は、真珠の価値がわかりませんでした。
レンタカーなので、「わ」ナンバーです。
GT-Rなのに・・・。