北村美術館「四君子苑」の見学
私の所属する日本建築家協会(JIA)では、さまざまなセミナーや勉強会、見学会などが催され、 日々新しくなる建築材料や技術、幅広い知識の習得、研鑽に努めています。
特に京都会の役員の方々は皆さん熱心で、日常の仕事の傍ら、自主的にさまざまな催しの世話人となって活動されています。
JIA京都会の事業の一つで、先日見学させていただいた北村美術館・四君子苑は、久々に見るすばらしい数奇屋建築でした。
天井板や床板など、材料もさることながら、建物と庭、自然との関係は、絶妙です。
吉田五十八氏設計の住居棟は、コンクリート造ではありますが、 時代を感じさせない内部のすっきりした納まりに加えて、在来数奇屋建築や庭との融合が図られています。
すばらしい空間を体験し、感動することで、ようやく良い物創りのスタートラインに立つことができます。 少しでも近づきたいものです。
吉田五十八氏設計 住居棟から庭を見る 茶室への渡り廊下