愛媛の建築 その1
【SKK松山】 設計は、宮崎浩/プランツアソシエイツ
松山駅近くにあるオフィスビルです。シンプルで端整な、いでたち。
金属製の目隠しスクリーン 完成当初は、さぞ美しかったことと思います。
【伊丹十三記念館】 設計は、中村好文+レミングハウス
ほのぼの暖かな中にもきちんと理由のある住宅デザインをされる中村好文さん。
住宅以外でこのような建物は初めて設計するというだけあって、気合も入っていたことでしょう。
中庭はとても静かで落ち着ける空間となっています。
中庭に置かれたベンチは、出石町にある宮脇壇さんの「斉藤隆夫記念館 静思堂」を彷彿させます。
静思堂は小さな建物で、外観も控えめですが、あらゆるところに建築家の魂が行き届いており、心と感性を心地良く響かせてくれます。
好みもありますが、建物は静思堂のほうがワンランク上、などと勝手なことを申し上げる無礼をお許しください。
話しは伊丹十三記念館、建築もさることながら より面白いのがその展示。
建築はすばらしいけど、展示はキワメテ退屈、ということはよくあることです。でも、ここは違います。
撮影禁止なので写真がないのが残念ですが、展示ブースのデザインや素材、資料の見せ方がとても上手い!
詳しくはこのサイトをご覧下さい。http://www.1101.com/itami/nakamura/2009-10-06.html
美術館などの展示設計は専門業者に委託されることが殆どです。でもここは中村さんが采配したそうで、大成功です。
13あるブースを それはそれは楽しく、そしてゆっくり見せていただきました。
THE 存在感。ベントレー 外壁の板幅はランダム。塗装もいい加減?
左:引き戸の取手。多分この記念館のために作ったものでしょう。
右:奥行きの浅いベンチも意外と座りやすいです。